上野のパンダ、3年ぶり一般公開 3000人が列
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震災を受けて休園していた上野動物園(東京都台東区)が1日再開し、都が中国から借り受けたジャイアントパンダ、オスの「リーリー」とメスの「シンシン」の2頭が初めて一般公開された。同園のパンダ公開は2008年に「リンリン」が死んで以来約3年ぶり。震災で関東地方に避難してきた家族連れも訪れ、開園前から約3千人の列ができた。
福島県玉川村から家族で埼玉県内の親族宅に避難中の主婦、小針忍さん(37)は子供らと来園した。小学4年の次女、奏ちゃん(9)はパンダを前に「思っていたより大きくて、すごくかわいい」と興奮した様子。小針さんも「避難後は子供らもふさぎがちだったので、連れてきてよかった」と語った。

文京区の主婦、高塚真由美さん(38)は「パンダは最後にリンリンと会って以来」と子供2人と来園。小学2年の長女、里菜ちゃん(7)は「パンダのフワフワしたところが好き」と笑顔を見せた。
2頭は2月に中国から到着。3月22日から一般公開の予定だったが、震災で延期されていた。
震災の被災者は4月10日まで、上野動物園や葛西臨海水族園など都が管理する4施設に無料で入園できる。