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クリムトのアトリエを公開 ウィーン、観光の目玉に

華麗で官能的な作風で知られるオーストリアの画家グスタフ・クリムト(1862~1918年)が晩年に愛用したウィーンのアトリエの一般公開(非公開日あり)が9月30日始まった。今年はクリムト生誕150年で、同国政府が当時の内装を忠実に復元、初日から美術ファンでにぎわった。

アトリエはウィーン西部の住宅街に立つ19世紀の石造りの一軒家で、クリムトは死去までの約6年間、肖像画「アデーレ・ブロッホ・バウアー2」などの名作を描いた。

建物は第2次大戦後に政府の所有となり、学校として使われた後、約30年前に空き家になった。クリムト時代の調度品は散逸し、一時は取り壊し案も浮上したが、ウィーンにはクリムトに特化した拠点施設はなく、クリムトの死の直後に撮られた写真を基に昨年から復元工事が進んでいた。

アトリエの壁は当時と同じクリーム色に塗り直され、室内に実際に置かれていた作品についても複製品を展示し、当時の雰囲気の再現に努めた。

クリムトは日本の美術に関心を寄せ、別の部屋には当時飾られていた侍の甲冑(かっちゅう)の現物が置かれ、複製した浮世絵も元の場所に掲げられた。

アトリエを訪れたウィーン在住のグスタフ・ツィマーマンさん(73)は「美術館では味わえない制作現場の生の雰囲気を感じた。ウィーンの観光拠点の一つになればうれしい」と話した。(ウィーン=共同)

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