2018年6月25日(月)

パワハラ、上司も部下も要注意 厚労省定義チェック
本音話せる機会づくり大事に

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2012/5/5付
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 「部下の場所取りのおかげで楽しい花見ができたなあ」「ウチの会社名物のトイレ掃除にもようやく慣れた」。新しい上司や部下に囲まれて緊張続きの職場から解放されるゴールデンウイークにふと考える。これもパワハラだろうか?

職場のパワーハラスメントに当たりうる行為
身体的な攻撃暴行、傷害
精神的な攻撃脅迫、名誉毀損、侮辱、ひどい暴言
人間関係からの切り離し隔離、仲間外し、無視
過大な要求業務上不要なことや遂行不可能なことの強制、仕事の妨害
過小な要求能力や経験とかけ離れた程度の低い仕事を命じる、仕事を与えない
個の侵害私的なことに過度に立ち入る

 都道府県の労働局に寄せられるパワーハラスメント、いわゆるパワハラの相談は2002年度に6600件だったが、10年度には3万9400件と約6倍に増えた。人格を傷つけられ、仕事への意欲や自信を失って休職や退職に至る場合も多い。増え続けるパワハラに対応するため、厚生労働省は今年、パワハラの定義を初めてまとめた。

 それによると「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える、または職場環境を悪化させる行為」がパワハラ。最近は部下から上司に対してのパワハラも増えている。IT(情報技術)を使いこなして、はっきりものを言える部下に対して、上司が言い返せずに追い込まれる。先輩・後輩や同僚間の嫌がらせもパワハラの一種だ。

 定義だけを見ると難しい言葉の羅列にみえるが、具体的には(1)暴行・傷害などの身体的な攻撃(2)脅迫・侮辱などの精神的な攻撃(3)職場で無視や隔離をすること(4)不要なことや不可能なことを強制すること(5)能力や経験とかけ離れた仕事を命じることや仕事を与えないこと(6)プライベートに過度に立ち入ること──の6つのどれかに該当すればパワハラだ。

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