2018年10月23日(火)

雇用、水面下で変化の芽 残業・給与に底入れ感

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2010/7/25付
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日本の失業率は5%台の高水準。雇用情勢はなお厳しいが、水面下で変化の芽も出てきた。働く人の総労働時間は年明け以降5カ月連続で前年同月を上回り、現金給与総額も3カ月連続でプラスになった。リーマン・ショック後に急減した反動という要素は大きいものの、労働時間・現金給与の回復テンポは2002年からの前回の景気回復局面よりも早い。ただ、しわ寄せが若年層に及んでいるとの指摘もある。(鈴木大祐)

「1年前の稼働率は7割。今はフル稼働だ」。日産車体の湘南工場(神奈川県平塚市)で、セレナなどエコカー減税の対象車の生産が好調だ。期間従業員の採用再開にも意欲を示す。

製造業けん引

厚生労働省によると、5月の総実労働時間は全産業(従業員5人以上)平均で1人当たり139.6時間。前年同月比1.3%増え、5カ月連続のプラスになった。

けん引役は製造業で、残業を示す所定外労働時間は12.9時間と46.7%増えた。新規雇用が増える目安とされる15時間に近づきつつある。

09年4月に始まった今回の景気回復局面では、前回(02年2月から)に比べて、労働時間が上向きに転じるのが早い。一時的なブレを除くため、「2カ月連続で前年同月比プラス」になるまでの期間をみると、前回は16カ月かかったが、今回は10カ月で上向いた。

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