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大証の日経平均先物取引、「作業ミス」で25分中断

システム統合目前、懸念残す

日本取引所グループ傘下の大阪証券取引所は4日午前、日経平均先物と同オプションの全取引を25分間中断した。担当者が手作業でシステムを操作する際、人的な作業ミスを犯したのが原因。日本取引所は今月24日に全てのデリバティブ(金融派生商品)取引を大証のシステムに一本化する予定で、その直前に懸念を残す形になった。

大証は日経平均先物と同オプションの全限月の取引を午前11時5分から30分まで中断。この日、記者会見した大証の神木龍哉執行役員は「投資家や取引参加者に多大なご迷惑をおかけした」と陳謝した。

大証によると、午前10時59分に日経平均オプションに時価からかけ離れた価格の注文が入り、様子を見るため1分間売買を止める措置を発動。同11時にこの措置は解除になったが、同じタイミングで取引システムを前場から後場に切り替える措置が重なった。2つの作業は通常は自動だが、時間が重なった場合は手作業でシステムを切り替える仕組みだという。

担当者が手作業でシステムを切り替えたが、1回で済む手順を2度繰り返すミスを犯したようだ。直後にミスに気付いたが、正しくシステムを切り替え直すまで約25分を要した。狩野芳徳常務執行役員は「作業マニュアルが一部不明確だったと認識しており、訓練の再徹底やマニュアルの改善を進めたい」と説明した。

市場参加者の間では今回の取引中断は「相場が大きく動いていなかったこともあり、目立った混乱は招いていない」(大手証券)との声が多い。ただ一部のネット証券では午後3時15分の取引終了時に成立するように出していた顧客の注文が、午前11時30分に誤って成立するトラブルが数十件発生したという。

デリバティブ市場の統合後は今回のミスを招いた作業はすべて自動化される予定で、大証は「統合後は今回のような事象は発生しない」(狩野常務執行役員)と説明する。もっとも、大証はちょうど1年前の3月4日にもデリバティブ取引を約4時間中断するシステム障害を起こした経緯がある。システム統合に向けて入念なチェックが求められそうだ。

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