米国務長官「日本は尖閣で慎重に」 対中外交で注文

2012/9/29付
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【ニューヨーク=中山真】玄葉光一郎外相は28日午前(日本時間同日深夜)、ニューヨーク市内のホテルでクリントン米国務長官と会談した。長官は沖縄県の尖閣諸島を巡る最近の日中関係に関し「より注意深く、慎重かつ効果的に」行動するよう求めた。日中関係の悪化が東アジア全体の安全保障に影響を与えかねないとの強い懸念から日本の対中外交に注文をつけた格好だ。

日本政府は尖閣諸島の国有化など日中関係に影響を与える対応について随時、米側に説明している。日中両国の対立を巡り、米政府内では中国への批判がある一方、日本に関しても尖閣国有化のタイミングなどについて批判的な声が根強い。クリントン長官の発言は悪化した日中関係の改善に向け日本側にも具体的な行動を求めたものだ。

会談で玄葉外相は日中関係について「譲れないものは譲れないが、創意と工夫を持って日中関係の大局的な観点を見失うことなく冷静に対応していく」と日本の立場を説明した。島根県の竹島を巡る韓国との関係に関しても、27日の日韓外相会談で双方が緊密に意思疎通していくことで一致したと伝えた。

玄葉外相とクリントン長官はその後、韓国の金星煥(キム・ソンファン)外交通商相を交えた日米韓3カ国の外相会談に臨んだ。クリントン長官は冒頭、北朝鮮の核開発問題での連携に加え、竹島を念頭に「紛争の平和的解決を図るため、どう各国が責任を果たすか議論したい」と強調。そのうえで米国の同盟国である日韓両国の積極的な対話を促した。

北朝鮮問題を巡っては中国やロシアとも協力しながら、日米韓として北朝鮮に非核化に向けた具体的な行動を求めていく方針を確認。玄葉外相は日本と北朝鮮による政府間協議の現状を説明し、米韓両国と緊密に連絡を取りながら進めていく方針を示した。

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