2019年1月24日(木)

高村氏「11月に首脳会談を」 中国序列3位に意向

2014/5/5付
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【北京=島田学】超党派の日中友好議員連盟の高村正彦自民党副総裁は5日、中国共産党序列3位の張徳江・全国人民代表大会委員長(国会議長に相当)と北京の人民大会堂で約1時間会談した。安倍晋三首相の意向として、11月に北京で開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)で習近平国家主席との首脳会談を開くことが望ましいとの考えを伝えた。

中国の張徳江・全国人民代表大会委員長(右)と会談する自民党の高村副総裁(5日、北京の人民大会堂)=共同

張氏は「習主席に伝える」と答えた。第2次安倍政権で自民党幹部が中国共産党政治局常務委員と会談するのは初めて。

張氏は「日中の友好関係を早期に正しい方向に戻すことが重要だ」との認識を示した。衆参両院と中国の全人代(国会に相当)との交流を活性化することでも合意した。

沖縄県の尖閣諸島を巡る問題や安倍首相の靖国神社参拝などを巡っては互いの立場を主張し合い、歩み寄る場面はなかった。張氏は「A級戦犯をまつる靖国神社の参拝は戦争の美化だ」と指摘。高村氏は「首相は戦争指導者のために参拝したのではない」と反論した。

尖閣問題では高村氏が「日本国民は中国が力で現状を変えようとしていると思っている」と自制を求めた。張氏は「中国固有の領土であり絶対に譲ることはできない」と述べた。

張氏は日中関係について「関係悪化は日本側に主たる問題がある。問題を取り除くよう態度で示してほしい」と主張。高村氏は「『主たる原因』という表現は中国側にも原因があると認めたものだ。どちらが『主たる原因』かは双方に立場はあるが、互いにしっかり話し合っていくことが必要だ」と訴えた。

高村氏は記者会見で「張氏と会談したこと自体、中国側が我々の訪中を重要視していることの表れだ」と述べ、今後の関係改善に期待を示した。

もっとも、習氏としては国内で根強い対日強硬論を無視できない状況にあり、現時点でAPECで首脳会談が実現する可能性は高くない。中国側には、歴史や領土を巡る問題での対日批判を緩めず、一方で日本側に柔軟な対応を示すことで、安倍氏から妥協を引き出したいとの思惑がありそうだ。

高村氏は張氏との会談に先立ち、中国人民対外友好協会の李小林会長とも会談した。李氏は李先念元国家主席の娘で、習氏の幼なじみとしても知られる。高村氏は「李氏にものを言えば必ず習氏の耳にも入ると聞いている」と語り、日中関係の改善が必要と訴えた。

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