イオン岡田社長「メーカーは原価開示を」 ビール不当廉売で
三菱食品など食品卸大手3社がイオンに原価より安い価格でビール類を卸売りしていたとされる問題を受け、イオンの岡田元也社長は31日、都内で記者団に対し、公正取引委員会が「(優越的地位の乱用があったという内容に)サインしろと担当者に迫った。守るべきは(酒類業界の)既得権者ではなく、消費者だ」などと語気を強めて語った。
この問題で公取委はイオンに独占禁止法違反(優越的地位の乱用)の疑いがあるとして昨年11月ごろから調査を開始。公取委はイオンに違反はなかったと通知したが、三菱食品と伊藤忠食品、日本酒類販売には独禁法違反(不当廉売)の疑いで警告する方針だ。
またビールメーカーや卸会社に対して岡田社長は「原価割れしていたというなら原価を明らかにしてほしい。それが取引の条件だ」と発言した。