2019年7月23日(火)

最先端エコカー普及へ 東京五輪を「見本市」に

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2014/2/4 7:00
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LPG(液化石油ガス)にハイブリッド技術を組み合わせることで、低速時はEV走行、巡航ではLPGを燃料に走る駆動システムを採用。次期排出ガス規制に対応した環境性能とする。燃費性能は未定だが「現行コンフォートの2倍以上をめざす」(開発担当者)という。

トヨタは燃費性能のよい次世代タクシーを東京五輪前にも実用化する計画

トヨタは燃費性能のよい次世代タクシーを東京五輪前にも実用化する計画

■おもてなしの心忘れないクルマ

外観はロンドンのタクシーに似た背の高い箱形で、乗り降りする後部左側には電動のスライドドアを採用。車内の段差を解消して車いすのまま乗り込める。開発担当者は「タクシーは日本の顔。おもてなしの心を忘れないクルマに仕上げたい」と話す。日産も日本でのEVタクシーの普及を検討中で、駅や空港に並ぶタクシーが東京五輪前には様変わりしそうだ。

「東京だけでなく日本中で次世代エコカーを普及できないか」。自動車業界や経済産業省などは、東京五輪を契機に一般車両をエコカーに転換させる構想を描く。

12年のエコカー補助金政策などでハイブリッド車やEVの買い替え需要が急増したものの、国内の乗用車(軽自動車除く)の平均保有年数は12年を超えており、国内に約7700万台の保有台数がある。経産省内では燃料電池車など次世代エコカーを対象にした新たな補助金政策を検討中。自動車業界にとっても今年4月以降は消費増税の影響で国内販売は大幅に減る見通しで、新たな需要刺激策を切望する。

ある自動車大手首脳は「東京五輪までに日本で走る車がエコカーばかりになれば、日本車の環境技術を一気に世界に広められる」と話す。ただエコカー補助金には「政府の自動車産業優遇」「税金の無駄遣い」といった批判も根強い。

国内新車市場は足元はアベノミクス効果や消費増税前の駆け込み需要で活況だが、長期的には少子高齢化の影響で販売減は避けられない。自動車業界には東京五輪を契機に次世代エコカーの普及を進めると同時に、20年に日本にやってくる外国人をあっと驚かせる未知のエコカー開発を期待したい。

(産業部 松井健)

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