2019年7月18日(木)

最先端エコカー普及へ 東京五輪を「見本市」に

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2014/2/4 7:00
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2020年開催の東京五輪は日本車メーカーにとって世界に技術力をアピールする好機となる。日本勢が先行するエコカーや自動運転車を会場内で走らせる案だけでなく、五輪を契機に日本中のクルマを環境対応車に変えようとする動きが官民で出始めた。

■日本の技術を世界にアピール

東京五輪のマラソンの先導車は燃料電池車が有力?(写真はホンダの試作車)

東京五輪のマラソンの先導車は燃料電池車が有力?(写真はホンダの試作車)

「マラソンの先導車は自動で運転する燃料電池車にしてはどうか」。東京五輪の開催決定後、自動車や広告などの業界で早くもこんな議論が交わされている。

水しか排出しない「究極のエコカー」と呼ばれる燃料電池車は、15年にトヨタ自動車とホンダが市販モデルを世界に先駆けて発売する計画。ただ価格は500万円以上になる見通しで、現在のハイブリッド車並みの普及価格帯の投入時期は20年前後で東京五輪の開催時期と重なる。

自動運転車も日産自動車などが20年をめどに一般道での実用化を目指している。自動運転車は法制度の見直しなど課題は多いものの「東京五輪の期間内、会場内と限定すれば走らせる環境を整えることはできる」(国土交通省幹部)という。日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)が「東京五輪は日本の技術をアピールする好機」と話すように、環境技術とIT(情報技術)を融合した最先端カーを公開する場としては絶好の機会だ。

日野自動車はPHVバスの実用化をめざす

日野自動車はPHVバスの実用化をめざす

選手や観客を運ぶバスも最先端エコカーに――。商用車各社も電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド(PHV)、燃料電池車の技術を導入したバスの開発を加速する。

日野自動車は13年11月、東京モーターショーでモーターだけで走る電気バスやPHVバスの試作車を展示。市橋保彦社長は「東京五輪の輸送インフラの選択肢として役立ててもらえるよう取り組みを進めたい」と強調した。いすゞ自動車などもハイブリッドバス開発を進めている。

観光庁も「外国人が空港や駅などで最初に利用するのはバスやタクシーで、最先端のエコカーでお出迎えすれば日本の街路の風景が大きく変わる」(幹部)と庁内で検討を重ねる。その一つの取り組みがタクシーだ。

日本のタクシーの約7割はトヨタのセダン「クラウンコンフォート」。1995年の発売後、大きなデザイン変更はなかったが、東京五輪を見据えて次世代タクシーの開発が進む。

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