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日清「ラ王」16%値下げ 具材見直し、増税後に備え

日清食品ホールディングス(HD)は30日、高価格カップラーメンの主力商品「日清ラ王」全4商品を4月7日に値下げすると発表した。消費税別の希望小売価格を237円から198円に約16%引き下げる。値ごろ感を打ち出し、消費増税後に予想される消費者の節約志向を取り込む。増税分の転嫁で商品全般の値上がりが見込まれるなか、逆に値下げで需要を喚起する。食品メーカーなどの価格戦略見直しのきっかけになる可能性もある。

日清食品HDは4月にカップ麺「ラ王」の価格を値下げする(東京都千代田区のライフ神田和泉町店)

価格を据え置いた場合、消費増税後の総額は256円になる。消費者の心理的な目安である250円を超えるため、買い控えを招く恐れがあったが、値下げで214円に抑えられる。日清食品の三浦善功社長は「セールなどでは200円を下回る場合もあり、相当なお得感が出る」と強調する。

コスト削減の積み重ねで値下げを実現する。カップの高さを約5ミリメートル低くすることでスープを含めた全体の容量を最大8%減らす。麺はそのままで、もやしを白ネギに変えるなど具材の一部を低価格品に切り替える。

他のカップラーメンと合わせて30種類以上あるチャーシューを3種類にする。調達先を絞り込んで仕入れ価格を引き下げる。値下げによる販売増効果を加えて単価の下落を補う。

値下げへあらゆるコストダウンを積み重ねている
容量減カップの高さを約5ミリ低くし、スープなど全体の容量を最大で8%減
具材の
変 更
もやしを白ネギに、紅ショウガとキクラゲを白ごまにするなど、低価格品に切り替え
具 材 の
絞り込み
他のカップ麺と合わせて30種類以上あるチャーシューを3種類に標準化

全国のスーパーなどの販売実績を集計する日経POS(販売時点情報管理)によると、2013年12月の「日清ラ王 背脂コク醤油」の平均販売価格は211円とカップラーメン全体(104円)の2倍だが、販売数量は平均価格が1食200円を超えるカップラーメンでは首位。上位100商品でも1食200円を超えるのは6商品のみで、うち3商品が「ラ王」だった。

12年9月に味わいを高めて販売が伸びた反動で、13年9月以降は前年同月に比べて販売量が減少。同年12月の背脂コク醤油の販売は16%減だった。

日清食品HDは4月にカップラーメンの大型の新商品を発売する計画。「値下げと新製品効果で、増税直後の需要の落ち込みの影響を回避できる」(日清食品HDの安藤宏基社長)という。

カップラーメンを含めた食品メーカーの間には、今のところ増税後に値下げをする動きはない。日清食品HDの異例の取り組みを機に、価格戦略を再検討するメーカーも出そうだ。

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