ミツカン、英社からピクルスブランド取得 119億円
ミツカングループ本社は30日、英食品メーカーのプレミアフーズ(ハートフォードシャー州)からピクルスのブランド「ブランストン」と、その生産設備を取得することで合意したと発表した。取得額は9250万ポンド(約119億円)。ミツカンは今年7月にプレミア社から食酢などの有力3ブランドを取得しており、英国での食酢関連事業を強化する。
現地法人「ナカノUKビネガー」を通じて、2013年初めをメドに取得する。プレミア社は調味料事業を縮小し、パンや加工食品などに事業を絞っている。ミツカンが取得するブランストンはピクルスのほかにケチャップやソース類の商品もあり、11年の売上高は約85億円。
ミツカンは1995年に英国で米酢の販売を開始。02年に英国で2位の食酢メーカー、マナーを買収して家庭向けの市場に本格的に進出した。
米国でも11年に中南米料理向けが主力の調味料メーカーを買収するなど、海外市場の開拓を積極的に進めている。12年2月期のミツカンの海外売上高比率は17%だったが、プレミア社からの一連のブランド取得で13年2月期は25%まで上昇する見込みだ。