阪急阪神ホテルズ、信頼回復が急務 新社長に藤本氏

2013/10/29付
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阪急阪神ホテルズは29日、メニューの偽装表示で引責辞任する出崎弘社長(55)の後任に藤本和秀取締役常務執行役員(63)を充てる人事を発表した。新設の会長は親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)の野崎光男取締役(55)が兼務する。グループの小売店などに一部影響が出始めており、経営トップの交代で信頼回復を急ぐ。

29日開いた臨時取締役会で決めた。藤本、野崎両氏は11月1日付で就任する。総務畑の長い両氏を経営トップに据え、混乱した事態の収拾を目指す。

ただ足元では偽装表示問題の影響が広がっている。グループ会社のエイチ・ツー・オーリテイリングの荒木直也取締役(阪急阪神百貨店社長)は29日、阪急うめだ本店(大阪市)などの百貨店で取り扱う阪急阪神ホテルズのおせち料理のうち「受注分の3%強がキャンセルや他社商品への変更になっている」と明らかにした。

今後は「寄り合い所帯」といわれる企業風土の改革が大きな課題となる。阪急阪神ホテルズは阪急阪神HDの中核子会社。旧阪急ホテルズが2002年に経営破綻した旧第一ホテルを合併した後、そのほかのグループホテルも統合した。出身会社ごとの主導権争いもたびたび指摘されてきた。

出崎社長は24日の記者会見で「部門間の風通しが悪かった。無関心の職場風土がはびこっていた」と述べた。後任の藤本氏は旧第一ホテル出身で、電鉄出身だった出崎氏に比べてホテルの実情に通じている。調理部門の改革などどこまで踏み込めるかがカギになりそうだ。

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