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超電導リニア、新市場へ加速 三菱重・日本車両がタッグ
JR東海、試験走行を再開

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2013/9/1 7:00
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 東海旅客鉄道(JR東海)は29日、2027年開業を目指すリニア中央新幹線の試験走行を再開した。営業仕様の新型車両「L0系」を使用。開発を担うのはJR東海系の日本車両製造と三菱重工業だ。新幹線車両では日立製作所などが知られるが、超電導リニアは日本車両と三菱重工がタッグを組んで技術を磨く。新たなリニア市場は創出するのか。

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 「浮いているのか」。車内のモニター表示が時速140キロメートルを超えたころ、ゴム製タイヤでの走行から超電導による浮上走行に切り替わった。思いのほか振動があるため浮いている実感はあまりないが、力強く加速を続けて発車から約3分で500キロに到達。スムーズというより「頑張っている」という感じだが、東海道新幹線の1.8倍の速度を感じさせないくらい車内は静かだ。

 「世界の交通技術史上に記念すべき足跡を残すエポックだ」。29日、山梨県都留市の山梨リニア実験センター。JR東海の葛西敬之会長は、42.8キロメートルに延伸した実験線を使った本格的な試験走行の出発式でこう力を込めた。

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 リニア中央新幹線は27年に東京―名古屋間、45年に東京―大阪間の全面開業を目指す。東京から名古屋まで40分、大阪まで67分と「ある意味で三大都市圏が通勤圏になる」(太田昭宏国土交通相)夢の超特急だ。

 29日に再開した本格的な試験走行は、従来の2.3倍に延伸した実験線に営業仕様のL0系車両を投入。時速500キロメートルでの走行を繰り返し、車両やトンネル、線路など機械設備の耐久性の確認や周辺環境への影響などをくまなく調べる。来年にも一般市民向けの試乗会を実施する見通しだ。

■総工費9兆円

 JR東海は今秋に詳細なルートや駅の位置を公表。先行して建設した山梨県の実験線を除く区間の本体工事を来年度から始める。総工費は9兆円強と民間企業のプロジェクトとしては過去最大規模だ。

 JR東海の主導下でL0系を開発したのは日本車両と三菱重工だ。磁気浮上式リニア開発では日本車両が先行。三菱重工は新交通システムなどで国内外で実績があるが、日本の高速車両の製造は初めてだった。

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