角川GHD、商号を「KADOKAWA」に変更
角川グループホールディングス(GHD)は28日、連結子会社9社を10月に吸収合併すると発表した。2003年に導入した持ち株会社制をやめ、事業会社へ移行する。商号も6月に「KADOKAWA」に変更する。
吸収するのは書籍の角川書店や雑誌を扱う角川マガジンズ、コミックやライトノベル(ラノベ)を得意とするアスキー・メディアワークスなど。コンテンツの制作から販売まで一気通貫ですべて社内で完結して行えるようにする。同社が得意とするメディアミックス戦略も横連携で積極的に推し進める。
商号を変更するのは「オール角川」としての印象を高めるため。英語の社名にすることで、日本の良質なコンテンツを世界に送り届ける複合企業として海外でのブランド認知度も上げられるとみている。同社が持ち株会社制を導入した03年3月期の連結売上高は888億円だったが、13年3月期には1550億円と10年間で倍増する見通し。