2019年1月21日(月)

スズキ、単独でインド新工場 競争激化で関与強める

2014/1/29付
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【ニューデリー=堀田隆文】スズキは28日、インドで計画していた新工場について、全額出資する新会社で運営すると発表した。インドはスズキがシェア首位に立つ主力市場で、スズキはこれまで約56%を出資する子会社マルチ・スズキを通じ2工場を運営してきた。競争環境の激化を背景に、新工場では経営への関与を強め、課題に迅速に対応できる体制にする。

4月に新会社「スズキ・モーター・グジャラート」を設立する。西部グジャラート州に約500億円を投資して新工場を建設し、2017年中に生産を開始する。年産10万台とし、需要に合わせて段階的に生産を増やす方針だ。

全額出資方式にすることで設備投資は本体で負担する一方、開発や生産技術は日・印で一体化を狙う。同日インドで開いた記者会見で鈴木修会長兼社長は「日本が得意とする生産技術をスズキから持ち込む」と話した。

生産した車はマルチ・スズキを通じて販売する。欧州、中東、アフリカなどへの輸出拠点にも位置づける。鈴木会長は「今後インドは販売面での競争が激しくなることもあり、マルチ・スズキの投資はディーラー網整備など販売強化に振り分けたい」と説明した。

スズキはこれまで約56%を出資するマルチ・スズキを通じてデリー近郊にあるグルガオン工場とマネサール工場で生産してきた。軽自動車をベースにした低価格な小型車などを売り物にし、乗用車で4割近いシェアを占める。

直近では12年7月に既存のマネサール工場で従業員による暴動が起き、一時操業停止に追い込まれた経緯がある。従業員の把握が不十分だった面もあったといい、工場運営にスズキ本体が関与することで生産体制の整備や人事管理面でも日本との連携を密にする。

スズキが新会社を全額出資とする背景にはインド政府による外資規制の緩和もある。スズキは1983年にインドで政府と自動車の合弁を契約して生産を開始。当初マルチ・スズキ(当時はマルチ・ウドヨグ)への出資は26%だったが、88年に40%、02年に約56%を出資して子会社化した。

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