ガソリン店頭価格、4週連続160円台 シリア緊迫で先高観
資源エネルギー庁が28日発表した26日時点のレギュラーガソリン店頭価格(全国平均)は、前週比横ばいの1リットル160.2円となった。160円台は4週連続。原油価格が高値で推移していることを反映し、約4年10カ月ぶりの高値水準が続いている。シリア情勢の緊迫化で原油価格が上昇していることから、ガソリン価格が一段高となる可能性もある。
お盆休みを過ぎ、ガソリンの需要は減少傾向にある。石油連盟によると、8月18~24日のガソリン出荷量は約111万キロリットルで前週比13%減少した。ただ、エジプトの政情悪化などを受け原油価格が強基調だったため、ガソリン価格も高止まりとなった。
シリア情勢の緊迫化を受け、原油価格は上昇傾向を強めている。今後のガソリン価格の見通しについて、調査を担当する石油情報センターは「為替動向次第で小幅に上昇するのではないか」としている。ガソリンが一段高になれば「購入量を減らすといった動きが出る可能性がある」(日本総合研究所の小方尚子主任研究員)との声も出ている。