2019年2月19日(火)

三菱重工と今治造船、低燃費コンテナ船で提携 中韓勢に対抗

2012/5/29付
保存
共有
印刷
その他

三菱重工業は28日、今治造船(愛媛県今治市)と、従来より燃費性能が2~3割高い「エコシップ」と呼ばれるコンテナ船の生産で提携すると発表した。三菱重工が省エネルギー技術を供与し、低コストの量産が得意な今治造船が生産する。単独で生産するよりコストを1~2割引き下げることを目指す。提携によって国際競争力を高め、受注を拡大している中国・韓国勢に対抗する。

三菱重工はコンテナ船など汎用船の生産を縮小しており、付加価値の高い客船などに力を入れるとともに、他社への技術供与を造船事業の収益の柱に育成する考え。運航時に波などの影響を受けにくい設計や、空気を送り込んでつくり出した泡を船底に流して水の抵抗を抑える仕組みなど、エコシップと呼ばれる省エネ船の生産技術を持つ。

今治造船グループは新造船建造量が国内トップ。生産規模が大きいうえ、船を効率的に連続生産する技術を持ち、コスト競争力が高い。

提携期間は3年で、延長も視野に入れている。営業面でも両社は協力する。1度に10隻を超えるような大量受注も目指し、その場合は三菱重工も生産を一部分担する。

船舶の燃料であるC重油の価格が高止まりするなか、省エネ船に対する海運会社からの引き合いが増えている。日本の造船大手は省エネ船の技術力で中国や韓国の造船大手を上回るといわれるが、コスト競争力が課題だった。コストを1~2割下げると、中韓の造船大手の価格に近づくとみられる。

今後、日本の造船大手は省エネ技術を開発する一方、他社との提携で生産規模を拡大するなど、コストダウンのための戦略を加速させる見通し。

三菱重工はすでに、インドの企業と技術提携し、省エネ船などの技術を供与するなど、生産だけではなく他社への技術供与で収益を得る戦略を進めている。

保存
共有
印刷
その他

関連企業・業界 日経会社情報DIGITAL

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報