働きやすい会社、パナソニック3年ぶり首位 本社調査
12年 電機各社が上位占める

2012/9/29付
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パナソニックは新入社員を対象に、語学力向上を意識づけるための研修を始めた

パナソニックは新入社員を対象に、語学力向上を意識づけるための研修を始めた

日本経済新聞社は29日、主要企業を対象に実施した2012年の「働きやすい会社」調査の結果をまとめた。3年ぶりに総合首位となったパナソニックをはじめ、電機各社が上位を占める傾向が続いた。グローバル化に即した人材採用や、育児・介護との両立支援など働く環境の変化に素早く対応した企業が高い評価を得た。=企業ランキングと調査結果の詳細を1日付日経産業新聞に

「働きやすい会社」
調査ランキング
順位社 名得点
総 合
1(4)パナソニック511.16
2(2)日立製作所503.55
3(3)東  芝503.52
4(5)ダイキン工業502.86
5(1)ソ ニ -500.06
6(13)第一生命保険490.51
7(6)富士フイルム488.08
8(7)キヤノン483.83
9(50)イ オ ン481.78
10(10)損害保険ジャパン478.75
人材の採用・育成
1凸版印刷148.80
2パナソニック148.10
3ダイキン工業147.40
多様な人材の活用
1ソ ニ -122.76
2パナソニック121.51
3富士フイルム118.22
職場環境の整備
1イ オ ン151.40
2ダイキン工業148.14
3第一生命保険147.45
多様な働き方への配慮
1資 生 堂120.88
2イ オ ン115.00
3東  芝111.20

(注)カッコ内は昨年順位

調査は10回目で今回は日経HR、日経リサーチと共同で企画。企業の人事・労務制度の充実度を点数化し、ビジネスパーソンが重視する度合いに応じて傾斜配分し、ランキングを作成した。4つのテーマ別にランキングも作った。

パナソニックは前年の4位から順位を上げ、09年以来の総合首位。テーマ別でも「人材の採用・育成」と「多様な人材の活用」で2位に入った。グローバルに活躍できる人材の獲得に向け、中国や北米などに「リクルートセンター」を設けて現地で人材を一括採用。12年度は通年で1100人を採用し、来年度も同水準を予定している。

社員教育も充実させている。今年から丸1日英語のみを使う日を設けるなど、社員が自ら語学の習得に取り組むよう意識づける研修を始めた。「内向き」といわれる新入社員向けに精神面のケアを重視した教育も始めた。

日立製作所は前年と同じ総合2位。昨年度からグループ約900社、32万人の人事データベースの整備に着手した。課長職以上では世界共通の人事評価制度づくりも進める。国内外で人事制度を統一して人材を有効活用する狙いだ。11年度には主任級以下の海外研修制度を大幅に拡充し、この2年間で約2千人を海外に送り込んだ。

総合3位の東芝は「多様な働き方への配慮」で高評価を得た。11年4月に横浜事業所に「きらめキッズ横浜」と呼ぶ社内保育園を開設するなど、仕事と育児の両立支援を強化している。妊娠、出産、育児といった各段階で利用できる支援制度を分かりやすく紹介した冊子も発行している。

電機各社はバブル崩壊後の低成長に加え、ここ数年はグローバル競争の激化で経営環境が厳しく、国内では人員増強が難しくなっている。賃上げよりも労働時間の短縮や休業制度の充実などで社員の働きに報いてきた。一方で競争力を高めるため、外国人や女性など多様な人材の戦力化を急いでいる。

第一生命保険や損害保険ジャパンといった生損保各社が上位に入ったのも目立つ。

第一生命は社員が年度初めに有給休暇の取得計画を立てるといった施策により、11年度の有給休暇消化率が前年度から4.1ポイント上昇した。

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