スタバ、最小サイズを10~20円値上げ 大型サイズは値下げ
コーヒーチェーン大手のスターバックスコーヒージャパンは28日、2月15日から飲料の価格を見直すと発表した。主力の「ショートサイズ」(最も小さいSサイズ)は10~20円値上げし、コーヒー豆価格の上昇に対応する。一方、大きいサイズは10~20円値下げするなど全面的な値上げにならないよう配慮し、顧客の囲い込みを狙う。
2010年夏からコーヒー豆の国際相場が上昇して以降、大手コーヒーチェーンで価格を改定するのは初めて。販売するドリンク全31品目が対象で、同社の価格改定は08年7月以来となる。
主な商品では「ラテ」のSサイズが20円上げ340円に、「ドリップコーヒー」のSサイズが10円高い300円にする一方、最も容量の大きい「ベンティサイズ」はラテが10円安い460円に、ドリップコーヒーが20円安い420円になる。値上げ率は最大約6%、値下げ率は最大約4%になる。
販売数量の半分程度を占めるSサイズの値上げで「上昇しているコーヒー豆の仕入れコストは吸収できる」(同社)という。一方、大きいサイズの値下げで来店頻度が高い優良顧客の囲い込みを目指す。08年7月の価格改定時は、全サイズを一律で値上げしていた。