介護大手、「保険外」を開拓 将来の報酬下げに備え

2013/12/5付
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介護大手は、高齢者の見守りなど介護保険制度の適用にならないサービスに力を入れる。ニチイ学館は高齢者の深夜の徘徊(はいかい)を防ぐ見守りサービスを開始。セントケア・ホールディング(HD)は家事代行を全国展開する。要介護認定の高齢者は570万人を超え、介護スタッフに身の回りの世話を求める人が増えている。各社は「保険外」の周辺業務を手厚くし、将来の介護報酬引き下げに備える。

ニチイ学館の深夜見守りサービスは料金が1回2万円前後。在宅介護で負担が大きい家族らの利用を想定している。高齢者の衣服の洗濯や食事の用意といった家事も、訪問介護の資格を持つ社員が代行する。

これらのサービスは健康な家族が同居している場合は原則、介護保険の対象にならない。ニチイ学館は外出支援なども含めて全国1000カ所でサービスを提供。2013年3月期に7億円だった家事代行の売上高を中期的に20億円に増やす。

セントケアHDは14年1月に家事代行や生活支援事業を開始。高齢者の買い物や通院など外出を支援する。全国一律、1時間あたり3780円の料金で、訪問介護を手掛ける206事業所すべてで展開する。

政府は社会保障費の膨張を抑制する方針を打ち出しており、介護各社は自治体などから支払われる介護報酬が15年度にも引き下げられるとみている。家事代行などはこれまで保険適用サービスにあわせて提供されることが多かったが、各社は主力メニューのひとつと位置付けて定着させたい考え。付加価値を高めたサービスで自由に料金を設定しやすいため、収益下支え効果も見込める。

訪問入浴サービス大手のアースサポート(東京・渋谷)も家事代行業に本格参入する。単身の高齢者世帯などの利用を見込み、年内に専門スタッフ約10人を採用する。

高齢者向け家事代行サービスではダスキンの「ホームインステッド」などが先行している。要介護の高齢者は増加傾向にあり、家事代行など身の回りの世話への需要は伸びそうだ。

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