スマート社会の実現、ヒントは消費者行動に

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2012/12/3 7:00
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スマートフォン、スマートメーター、スマートハウス、スマートエネルギーネットワーク、スマートコミュニティ、スマート家電などなど、至るところで「スマート」を冠した言葉のオンパレードだ。携帯電話を除けば、いずれもエネルギーにかかわっているところが特徴だろう。

10月にオランダで開かれた「スマートホーム2012」。セミナーでは熱心な議論が続いた

10月にオランダで開かれた「スマートホーム2012」。セミナーでは熱心な議論が続いた

これは何も東日本大震災に端を発したものではない。携帯電話のスマート化はその代表だし、スマートメーターは欧米ではごく当たり前に普及が進んでいる。3番目の「スマートハウス」は以前も指摘したが、欧米では「スマートホーム」が公式な名称だ。

10月にオランダのアムステルダムで開催された「スマートホーム」シンポジウム・展示会に2年ぶりに参加してきた(2年前はウィーンで開催)。参加者数も、展示数も格段に増えていた。なかでも中国からの展示が増加していたのが印象的だった。

展示と並行してシンポジウムが開かれているのだが、各発表が20分ずつなのでじっくりと話が聞ける点がありがたい。わが国でも同様な展示会が開催されているが、セミナーセッションは付随的な位置づけが多いように思われる。しかしこのシンポジウムのセッションはかなり専門的であり、参加者も学会並みの真剣さで議論に参加している。

さすがに先端技術の代表選手の一人である情報化に関わる分野だけあって、2年間でかなり様相が異なっていたのは想定通りとはいえ、感心させられた。最も特徴的だったのは2年前には各メーカーが競うように端末表示デバイスを展示していたが、今回はほとんどのメーカーが最終端末装置はスマートフォンやタブレット端末になることを前提としていたことだろう。いくつかの発表で「我が意を得たり」とする報告があったのでその一部をご紹介しよう。

英国のニューベリーに位置し、2008年に設立されたばかりのパッシブ・システムズ社のCEO(最高経営責任者)であるコリン・カルダーさんからの発表では、スマートメーターについて「これは単なる装置だ。導入したからといって家庭向けサービスを変えてくれる訳ではない」ときわめて明快に語っていたのが印象的だった。

彼の会社の目的はいかにしてホームサービスを充実させることができるかに置かれている。当然エネルギーサービスはその中核的なパーツであることが前提だ。「スマート」と付くとそれだけで全て向上するような思い込みがあるのは洋の東西を問わず同じようだ。

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