2019年1月16日(水)

NTT東西「フレッツ光」値下げ KDDIに対抗
顧客離れ、歯止め狙う

2012/8/27付
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NTT東日本・西日本が光回線サービス「フレッツ光」を値下げするのは昨年から契約数の伸びが大きく鈍化しているためだ。KDDIがスマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)と光回線のセット割引を始めるなど他事業者との競争が激しくなっている。スマホの普及でパソコン離れが進んでいることも理由だ。

NTT東西の4~6月期の新規契約から解約を差し引いた純増数は、前年同期比43%減の30万7千件。東では7月単月の解約は13万件と前年同月比で1.3倍に増えた。「地域によっては純減のところもある」(同社)という。

伸び悩みの要因は2つ。一つはNTT東西の寡占市場に対するライバルの攻勢だ。KDDIは2007年に買収した東京電力の光通信網に加えてNTT東西の設備を借り、これまで手掛けていなかった地方都市に相次ぎ進出している。毎秒1ギガ(ギガは10億)ビットの高速サービスを売り物にして、来年3月末までに全国の人口カバー率を7割に高める計画だ。

さらに、3月からKDDIは光回線とスマホを契約した顧客に対し、スマホ料金を月額1480円割り引いている。NTT東西は電気通信事業法でNTTドコモとの一体営業が事実上禁じられているため、グループでこうした割引をすることができない。

関西地区では関西電力子会社のケイ・オプティコム(大阪市)も強敵。新規に契約した場合、10月以降は1ギガサービスの料金を1年限定で従来の半額以下の月4200円に下げるキャンペーンを実施する。

もう一つの要因はスマホの普及による通信需要の構造変化。ネット接続の主役がパソコンからスマホに代わり、独り住まいのマンション世帯を中心に光回線の解約が顕著になっている。今秋以降、高速無線サービスのLTEが本格化することから「光離れ」がさらに加速する可能性が高まっている。

NTT東西は過去10年で光回線整備に計3兆円を投じ、NTT東の場合、10年度にようやく単年度黒字に転換したばかり。両社は値下げによる解約防止という止血策の一方、光回線を使ったテレビ放送やネットスーパーなどコンテンツサービスを軸に、光事業の立て直しを急いでいる。

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