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米GEや三菱重工など、火力設備受注激化 競争入札導入も進む

国内の火力発電設備を巡る受注競争が激化してきた。米ゼネラル・エレクトリック(GE)は27日、東芝と組んで中部電力から最新ガスタービンを受注したと発表。独シーメンスも沖縄電力から受注した。国内の重電大手で受注を分け合っていた市場に外資が参入する背景には、震災後に電力会社が競争入札を本格導入し始めたことがある。

GEと東芝が受注したのは、中部電力西名古屋火力発電所(愛知県飛島村)。設備全体の建設は東芝が手掛け、中核機器のガスタービンに米GEの最新製品を採用する。

同発電所はガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)と呼ぶ高効率ガス火力発電で国内最大規模。GTCCを自社開発し、国内外で多くの受注実績がある三菱重工業が当初は有力視されていた。GEはこれまで日本で、東芝と組んで中小型の火力発電設備を受注したことはあったが、今回のような大型受注はなかった。

GEと東芝が受注に成功したのは、ガスタービン設備の性能や価格の競争力が高いことに加え、電力会社の調達方針が変わってきたためだ。

これまで電力会社の大規模な調達は、発注候補を1社に絞る随意契約が大半だった。今回は三菱重工と東芝・GE連合が参加した競争入札を実施した。

中部電が重視したのが燃料費削減に直結する発電効率だ。GEの新型ガスタービンの熱効率は62%と世界最高水準。同社によると三菱重工製より1ポイント程度高い。20年稼働した場合、熱効率が1ポイント高いと燃料費を累計200億円前後減らせるという。「これまで熱効率が世界最高水準だった三菱重工製を上回ったことが受注獲得につながった」(東芝の火力事業担当者)

受注額は約1000億円とみられ、国内ガス火力発電設備では最大規模。ただ、重電大手のある幹部は「相場よりも2割以上安い。業界の常識を覆す額だ」と話す。

多くの原子力発電所が停止するなか、電力会社の財務状況は火力発電用燃料の高騰などで厳しい。「中部電が競争入札を導入し、想定より安く最新技術を導入できたことで、ほかの電力会社でも同様の動きが広がる」(経済産業省幹部)との見方が強い。

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