韓国LG電子、日本のテレビ市場参入 11月から10機種
5年以内にシェア5%めざす

2010/9/27 14:58 (2010/9/27 20:35更新)
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韓国の電機大手、LG電子は27日、日本のテレビ市場に再参入すると発表した。11月から大手家電量販店を通じ、3D(3次元)テレビを含む液晶テレビ10機種をフルラインで売り出す。デザインや省エネ性能を武器に、今後5年以内に日本で5%以上の台数シェアを目指す。世界2位のテレビメーカーの本格上陸で日本市場の競争が激しくなりそうだ。

LG電子日本法人の李揆弘(リ・ギュホン)社長は同日の記者会見で、「日本は消費者の目が厳しいが、高級品が売れる魅力的な市場。日本人のニーズも徹底調査した。世界で培った技術やデザインの力を生かす」と再参入に自信を示した。

発売するのは「55LX9500」(店頭想定価格は48万円前後)など10機種で、小型の22型から大画面の55型まで展開する。省エネで高画質の発光ダイオード(LED)バックライトを全機種に採用するなど上位機種をそろえ、普及価格帯の商品は用意しないという。録画文化が根付いた日本市場にあわせ、ハードディスク駆動装置(HDD)を接続すれば番組を録画できる機能も備えた。

まずエディオン、ビックカメラ、ヨドバシカメラの大手量販店3社で扱う。LG電子は日本市場に小型の液晶テレビを投入したことがあるが、シェアを伸ばせず、2008年に日本のテレビ市場から一時撤退した。

09年の日本の薄型テレビ出荷台数は1370万台で、欧米や中国と並ぶ巨大市場の一つ。11年7月の地上デジタル放送完全移行に向け買い替え需要が伸び、エコポイント制度も延長が決まった。市場の拡大期に参入すればシェアを獲得しやすいと判断、参入時期を年末商戦にあわせたようだ。

世界市場は1億5986万台。LG電子のシェアは12.2%で、ソニーやシャープを抜いて世界で存在感を高めている。ただ、日本の消費者は日本メーカー製を好む傾向があり、最大手の韓国サムスン電子は日本でテレビを扱っていない。

LG電子の製品が日本で受け入れられるかどうかは不透明だ。シェア拡大には家電量販店のテレビ売り場で一定面積の確保が不可欠だが、日本では価格競争と距離を置く姿勢を鮮明にするLG電子に、難色を示す量販店もあるとみられる。

迎え撃つ日本企業側も「どれだけ販売網を広げてくるのか」(テレビ大手)と、現時点では様子見を決め込んでいる。

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