エコ生活も売電も、スマートタウンで育つ「賢い消費者」

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2013/9/2 7:00
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集会所で充電中のカーシェアリング用電気自動車(堺市南区)

集会所で充電中のカーシェアリング用電気自動車(堺市南区)

アルビン・トフラーは著書『第三の波』で、農業革命による「第一の波」、産業文明の出現に伴う「第二の波」に続いて訪れる「第三の波」の基盤の1つに「再生可能なエネルギー資源」を挙げ、第三の波の下では新しい経済が出現し、「プロシューマー(生産消費者)」が増えると指摘した。これまで電気エネルギーは電力会社が生産し、消費者がこれを購入して消費してきた。だが固定価格買い取り制度の開始によって、消費者は電気を買うだけでなく、再生可能エネルギーを生産して電力会社に販売するプロシューマーとなった。

エネルギー戦略研究所の山家公雄所長は「プロシューマーはエネルギー問題に敏感で、環境に与える負荷が小さい暮らし方を工夫し、少々割高であっても環境に優しい商品を選ぶ」と話す。晴美台の住民はまさにプロシューマーとしてスマートハウスを選び、最適な使い方を工夫している。

■EV稼働率アップめざす

調整池の上や集会所の屋根に太陽電池を並べ、大型蓄電池に蓄電している。カーシェアリング用の電気自動車(EV)にも充電する。集会所とEVを合わせると38.7キロワット時の蓄電容量がある。停電時も集会所の照明やトイレ、冷蔵庫などに電気を送れる。

誤算は管理組合で所有するカーシェアリング用EVの稼働率が低いこと。入居者の2台目クルマ需要を当て込んでいたが、予想外にクルマを2台持つ世帯が多く、利用が伸び悩んでいる。住民同士の節電コンテストを開催し、成績優秀者にEVの充電チャージポイントを交付するなどで稼働率引き上げを狙っている。

(編集委員 竹田忍)

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