2018年7月22日(日)

GEが探る商品開発の新手法「クラウドソーシング」

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2013/4/30 7:00
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 米ゼネラル・エレクトリック(GE)が「クラウドソーシング」と呼ばれる手法を活用した商品開発に乗り出し、注目されている。数千件の特許をネット上で公開し、集まったアイデアを家電など消費者向け製品の開発に生かす試みだ。エジソンが生んだ「発明集団」が、あえて社外に知恵を求める狙いとは――。

今月17日にクワーキーのオフィスで開かれた公開審査会「イーバル」には約120人が参加した(ニューヨーク市内)

今月17日にクワーキーのオフィスで開かれた公開審査会「イーバル」には約120人が参加した(ニューヨーク市内)

 今月17日夜。マンハッタンにあるベンチャー企業、米クワーキーのオフィスは熱気に包まれていた。約120人が集まって開かれたのは、通称「イーバル」。クワーキーに登録する40万人の会員が日々投稿する様々な商品のアイデアを検討する公開審査会だ。

 「発明家のコミュニティー」をうたうクワーキーは、25歳と若い最高経営責任者(CEO)、ベン・カウフマン氏が2009年に創業した。1回10ドルで自分のアイデアを投稿し、毎週開かれる審査会を通過すると、製品化のプロセスに進む。市場調査から資金調達、設計、生産、販売までの実務とリスクはクワーキーが負う。発案者とその協力者には、販売収益の10~30%が還元される。これまでに製品化されたアイデアは300件以上。なかには年に100万ドル以上稼ぐ会員もいるという。

 クワーキーとの提携をGEが発表したのは今月10日。最高マーケティング責任者(CMO)のベス・コムストック氏は、会員と協力しながらアイデアを製品化していく「クワーキーのスピードとコラボレーション、そして創造性」が決め手になったと話す。

 GEは第1弾として、200件の特許を開放する。光の干渉を利用して立体像を撮影するホログラフィー関連の技術や、湿気や酸素による劣化から電子機器を守るコーティング技術、車両の位置などを追跡するテレマティクス技術など、多種多様な特許が含まれるという。GEは利用状況を見ながら、最終的に公開する特許の数を、数千件まで増やす方針だ。

 GEの特許を使って開発した消費者向け製品は「Wink」という共同ブランドで販売する。特許を提供するGEとクワーキーが販売収益をどう分配するかは非公表だが、発案者の取り分は通常と同じだという。

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