アプリ「発見」もディレクトリーから検索へ 「iOS6」が転機

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2012/9/27 7:00
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こうした変更の背景にあるのは、アプリの数の増加だ。アップストアのアプリ数は70万本超。ライバルの米グーグルが運営する「グーグルプレー」も60万本に達する。「アプリ数が増加し、これまでのようなディレクトリー型では対応できなくなっているのが理由ではないか」。アプリ開発者の間ではこんな見方が浮上している。

ウェブサイトでもインターネットの普及初期には米ヤフーなどが主導したディレクトリー型が優位だったのは周知の事実。確かに「職業別電話帳」の要領でウェブサイトを並べて紹介するディレクトリー型はサイトの数が少ないうちは有効だったが、増加とともに対応が難しくなり、グーグル型の検索に取って代わられた。同じことがアプリでも起きているというのだ。

アップルは今年初め、アプリ検索サービスの米チョンプを買収。ウェブで起きた「ディレクトリーから検索へ」という流れに備えてきたフシがある。さらにiOS6でカテゴリーの優先度を落としたことで、この流れが鮮明になった。アプリ開発者向け支援サービスを手掛ける米アップグルーブスの共同創業者、柴田尚樹氏は「アプリ開発者も対応を求められている」と指摘する。

ウェブではグーグルのような検索サービスで上位に表示されるようにサイトを改良する「サーチエンジン最適化(SEO)」と呼ばれる技術・サービスが普及。米調査会社のフォレスター・リサーチによるとこの市場規模は米国だけで2011年に22億ドル(約1710億円)超に達し、16年には41億ドル超まで拡大する見通しだ。

アプリでも検索サービスに見つけてもらいやすくするSEO型のサービスが徐々に普及。アップグルーブスや米モバイルデブHQ、ポーランドのアップコードなどにも注目が集まりだしている。iOS6は後から振り返ってみれば、アプリでもディレクトリーから検索へ移行する転機だったと認識されることになるかもしれない。

(シリコンバレー=奥平和行)

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