「つぶやき」広告は根付くか ソーシャル大手、日本企業囲い込みに躍起

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2012/4/26 7:00
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「つぶやき」広告は日本で根付くか――。交流サイト(SNS)「フェイスブック」や、ミニブログ「ツイッター」などソーシャルメディアの利用者が国内で伸び続けている。1日に何度もログインするヘビーユーザーも多く、広告主は新たな広告出稿先としてソーシャルメディアを意識し始めた。ユーザーの関心事や人間関係のアヤも分析できるソーシャルメディア。大手各社は、特定の製品やブランドに最も関心を持つ層だけに広告を届ける仕組みを構築しようと躍起になっている。

米ツイッターのディック・コストロ最高経営責任者

米ツイッターのディック・コストロ最高経営責任者

ツイッター日本法人(東京・港)は2011年10月から、日本で広告商品の販売に乗り出した。4月に来日した米ツイッターのディック・コストロ最高経営責任者(CEO)は、日本での広告販売について「12年1~3月は予想を上回る好調な売り上げだ」と話す。

同社はタイプによって3種類の広告を用意しているが、「ツイート(つぶやき)」として広告がユーザーの画面に表示されるのが代表的なものだ。ユーザーがあらかじめ閲覧登録している自分の知人や好きな有名人などのつぶやきと混同してクリックしないよう、「プロモーテッド」という黄色い表示が脇に出る。見出しを見て興味がある人はクリックして、さらに次のページを見ると広告が表示される仕組みだ。

従来型のネット広告に比べて、比較的安いコストで広告を出稿できるというのがツイッター側の広告主への売りだ。例えば「プロモツイート・イン・タイムライン」と呼ぶ広告商品の場合、「広告主が1人の顧客を獲得するコストは、およそ70~80円」。日本法人で営業戦略を統括する葉村真樹氏はこう語る。

従来も企業自身がツイッターに公式アカウントを設け、「つぶやき」を発することで広告に近い情報発信はできた。

しかし、この手法では、自社商品やブランドのファンにフォロワー(閲覧者)登録してもらわなければならない。フォロワーを増やすため「ツイッターでフォローしてくれれば、○○をプレゼント!」といった販促策を打つのが主流で、1人のフォロワーを獲得するのに「350~400円」かかっていたという。プロモツイートではこの費用が約5分の1になる計算だ。プレゼント目当てでフォローした後にフォローを外すといった脱落も招きがちだった。

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