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任天堂、故山内氏の持ち株を子供4人が相続

任天堂は25日、9月に死去した筆頭株主の山内溥前社長が持っていた同社株式1416万5000株(議決権ベースで全体の11.1%)を子供4人が相続したと発表した。同社によるとこれまで第2位株主だったJPモルガン・チェース銀行(9月末時点で約9%の株式を保有)が筆頭株主となる。

長男の山内克仁企画部長ら息子2人が各429万1200株、娘2人が各279万1300株を相続した。25日の終値ベースで計算すると男性は約590億円、女性は約390億円分となる。

今回の巨額の株式引き継ぎで相続税の問題が出る。任天堂の岩田聡社長は親族からの申し出があれば「対応する用意がある」と自社株買いを実施する計画。「親族の持ち株が他の株主など外部へと流れることはない」(幹部)としている。

山内企画部長は相続株を保有し続けるとすると、9月末の株主名簿でみれば第5位の株主となる。任天堂は据え置き型ゲーム機「Wii U」が伸び悩むなど経営課題を抱えるが「岩田社長は既存株主の支持が厚い。今すぐ山内氏が後継となることはないのでは」(同社幹部)との見方がある。

故・山内氏は据え置き型ゲーム機「ファミリーコンピューター」を世に送り出し世界的大ヒットを創出。京都に地盤を持ち、花札などを販売していた任天堂を世界的大企業へと押し上げた。

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