スポーツカー意識したトラクター ヤンマーが試作機

ヤンマーは25日、トラクターの試作機を発表した。イタリアの高級車メーカーのフェラーリなどで設計をした経験のある工業デザイナーの奥山清行氏を迎えて開発した。ボンネット部分をスポーツカーのようなデザインにしており、これまでの農機とは一線を画したという。2015年には量産モデルを開発し、国内市場に投入する考えだ。
試作機は運転席(キャビン)が丸みを帯びたデザインになっている。窓ガラス部分が大きいために視野が広く運転が容易になっている。自動追従システムも搭載しており、作業者1人で2台のトラクターを操作できる。発表会に出席した奥山氏は「格好いい農業を目指したい」と語った。
ヤンマーは昨年3月に創業100周年を迎えた。これを機に農機のイメージ刷新に向けた作業を進めている。