2019年7月22日(月)

ホンダ「環境奉行」6人、世界各地のエコ戦略を推進

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2013/7/1 7:00
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ホンダには6人の「環境奉行」がいる。世界6地域の統括責任者がそれぞれの地域の環境会議議長を兼務しており、市場動向に応じたエコカー開発も主導する。6人が語る環境戦略からホンダが独自技術を武器に全方位で二酸化炭素(CO2)排出量削減などを進めるエコ戦略が見える。

■米、高級車のHVモデルを年内に投入

6月18日、ホンダ本社(東京・港)で開かれた環境戦略説明会。アロハシャツのクールビズ姿で伊東孝紳社長と6人の「環境奉行」が現れた。伊東社長が「個人向け乗り物を作る自動車メーカーであり続けるため、どこの会社よりも早くCO2対策を進める」とあいさつした後、6奉行が各地域の環境戦略を説明した。

ホンダの伊東社長(左端)と世界6地域の環境会議議長(6月18日、東京都港区)

ホンダの伊東社長(左端)と世界6地域の環境会議議長(6月18日、東京都港区)

「米国ではシェールガス革命が起きているが、中長期的にはガソリン価格の高止まりは続き低燃費車に対する需要は高い」(北米環境会議議長の岩村哲夫副社長)。

景気回復やガソリン価格下落を受け、米国人が好むピックアップトラックなど大型車の販売が急回復する米国市場。このままゼネラルモーターズ(GM)など米ビッグ3に有利な市場に逆戻りするのでは、という見方を岩村氏は一蹴した。

ただホンダが米国でも販売を強化するハイブリッド車(HV)を拡販するには「一段のコスト低減が必要」と指摘。米国勢が今後、小排気量のターボチャージャー(過給器)エンジン車を強化する可能性があるとして、高級車「アキュラ」のHVモデルを年内に発売するなど低燃費車攻勢で対抗する。

■欧州、燃料電池車普及へ各国政府と交渉

「南米最大市場のブラジルも環境大国でエコカーへの関心は高い。バイオエタノール車などの新型車を投入する」(南米環境会議議長の武田川雅博常務執行役員)。

40年前から国策としてサトウキビ原料のバイオエタノール燃料利用を促すブラジル。四輪車も二輪車もバイオエタノール仕様が主流で、ホンダも対応車種を増やす。また年間16万台を生産するブラジル工場には9基の風力発電設備を14年に稼働し、同工場に必要な電力すべてを賄う計画だ。

「欧州は世界で最も環境規制が厳しい。燃料電池車などホンダの最先端技術を広げていく」(欧州環境会議議長の西前学常務執行役員)。

販売回復の兆しが見えない欧州市場。ディーゼル車比率が5割を超えるため、ホンダの強みであるHVの販売も苦戦が続く。西前氏は小型ディーゼルエンジン搭載車で巻き返すほか、四輪車のエンジンを一新する考えを示した。また燃料電池車の普及に向け欧州各国の政府との交渉も強化する姿勢を示した。

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