2019年2月16日(土)

花王、山形県に紙おむつ工場 12年ぶり国内新設

2013/6/24付
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花王は24日、山形県酒田市に紙おむつ工場を建設すると発表した。投資額は約50億円で2014年春の稼働をめざす。国内の生産拠点の新設は12年ぶり。まず乳幼児用を手掛けるが、高齢化で需要拡大が見込まれる大人用の増産体制も整える。極端な円高が修正され海外市場も好調なため、ロシアなど新市場向け高機能品の輸出拠点としても活用する。

入浴剤などを生産している酒田工場に整備する。建設用地は約1万6500平方メートルで、紙おむつ生産拠点としては栃木工場(栃木県市貝町)、生産子会社の愛媛サニタリープロダクツ(愛媛県西条市)に次いで国内3カ所目。首都圏向け洗剤などを生産する川崎工場(川崎市)以来の国内新工場になる。

まず乳幼児向け紙おむつ「メリーズ」を生産する。需要動向をみて軟失禁ケア用品など大人用の生産に取り組む。国内の乳幼児向け紙おむつ市場は民間調査会社の試算によると約1200億円前後で伸び悩んでいるが、大人用は高齢化とともに需要が拡大。最大手のユニ・チャームは12年度に売上高が乳幼児用を逆転した。乳幼児向けの割合が多い花王も新工場で成長市場の需要を取り込む考え。

新設する工場は海外市場の輸出拠点にも位置付ける。花王は09年からロシアと中国でメリーズの輸出販売を始めており、現在はアジアを中心に8カ国・地域に輸出している。

価格は現地製品に比べ高いが、富裕層に人気があり輸出量を増やしていた。富裕層は「日本製」にこだわる傾向があるとみて、新工場で生産した国産おむつをロシアや中国などでも販売する見通し。

花王は昨年末に中国の自社工場で乳幼児向け紙おむつ生産を始めた。日本からの輸出品に比べて3割安い中国専用商品を販売している。インドネシアでも新設する乳幼児向け紙おむつ工場が今年末に稼働する予定だ。中間層を狙った現地専用商品を投入する一方で、富裕層市場は日本からの輸出で開拓を進める。

メリーズの国内市場に占めるシェアは約3割。ブランドとしては首位だが、メーカー別では最大手のユニ・チャームを下回る。当面は国内向けに増産してシェア首位の座を狙う。

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