イオン、大型SCの運営を一元化 イオンモールに集約へ
イオンは24日、グループ2社で展開する大型ショッピングセンター(SC)の運営を11月からイオンモールに集約すると発表した。総合スーパー事業を中心とするイオンリテールの国内69施設の運営をイオンモールに委託。計131施設の大型SCの運営を一元化し、重複する機能を統合することでコスト削減につなげる。
イオンモールはイオンの大型SC事業を担う子会社で、2007年8月に三菱商事が出資していた旧ダイヤモンドシティと合併した。中核子会社のイオンリテールも大型SCを手掛けており、グループ内で重複するデベロッパー事業の機能統合が課題だった。
11年度から順次、大型SCの名称を「イオンモール」に統一、物件開発やテナント誘致の機能をイオンモールに集約してきた。11月からイオンリテールは350人前後の社員をイオンモールに出向させ、東北から九州にかけて展開する69施設の運営を同社に委託。中小型SCの運営はすでにイオンタウンに集約しており、グループのデベロッパー事業の重複が解消される。
運営一本化で、グループ全体で年間数億円から数十億円のコスト削減につながるとみられる。