資生堂、最終赤字147億円 13年3月期に8年ぶり

2013/4/24付
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資生堂は24日、2013年3月期の連結最終損益が147億円の赤字(前の期は145億円の黒字)になったと発表した。従来予想は105億円の黒字だった。買収して以来、業績苦戦が続いている米子会社について、「のれん」の価値を引き下げる減損で286億円の特別損失を計上する。最終赤字は8年ぶり。年50円の配当は予定通り実施する。

のれんの減損損失を計上する米ベアエッセンシャルは、1700億円を投じて10年に買収。もともとテレビ通販が得意だが競争激化で他社に押され、新たに取り組んだ店頭販売でも苦戦している。売り上げが計画を下回り採算の改善に時間がかかりそうなことから、店舗閉鎖などのリストラに乗り出す。

資生堂は12年4~12月期決算を発表した1月末にも、主力の鎌倉工場(神奈川県鎌倉市)の閉鎖やアジアの生産体制見直しなどに伴う損失計上を発表している。米ベアの損失を合わせ、前期の特別損失は350億円規模に膨らむ計算だ。

前期の売上高見込みは6775億円(前の期比1%減)と従来予想の6800億円から下方修正した。国内販売の苦戦に加えて、2桁成長を続けてきた中国事業も昨年秋から反日感情の高まりで急減速している。

資生堂は末川久幸前社長が体調不良を理由に退任、4月から前田新造会長が社長を兼務している。前田氏のもとで成長戦略を練り直すが、米子会社の不振も重荷になる。収益回復には時間がかかりそうだ。

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