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大林組、ドバイで損失 640億円の経常赤字

2010年3月期、上場来初めて

大林組は24日、2010年3月期の連結経常損益が640億円の赤字(前期は318億円の黒字)になりそうだと発表した。従来予想は225億円の黒字だった。アラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国から受注した鉄道システム工事について、大幅な設計変更などで工事費が膨らみ、損失が発生するため。経常損益が赤字になるのは1958年の上場以来、初めて。

損失を計上する工事は、ドバイ政府発注の無人鉄道システム「ドバイ・メトロ」。鹿島三菱重工業などの企業連合で05年に受注した。建設工事全体の請負金額は当初約2280億円だったが、最終的に約3倍に膨らむ見通し。大林組は今回下方修正した利益額の「8割程度」(原田昇三専務)が同工事の損失によるものという。

工事代金が膨らんだのは、開発ラッシュによる資材・労務費の高騰に加え、駅舎を豪華にするような設計変更要求が発注者から相次いだため。請負契約に、設計変更の指示に対して価格面での合意を待たずに施工する義務が盛り込まれており、一部が回収不能になった。白石達社長は記者会見で「(請負時点で)契約条項は分かっていたが、リスク管理が甘く想定を超えていた」と話した。

売上高は前期比20%減の1兆3500億円と、従来予想を1600億円引き下げた。ドバイ・メトロの請負金見直しに加え、景気低迷による国内建築工事の受注減も響く。最終損益は540億円の赤字(前期は109億円の黒字)になりそう。これまでは75億円の黒字を見込んでいた。

大林組のドバイ・メトロの受注金額シェアは50%で、このほかに鹿島が35%を請け負っている。鹿島も損失計上を迫られる公算が大きい。

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