2017年12月11日(月)

若さこそ武器に  柳沢大輔・カヤック社長

コラム(ビジネス)
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2012/7/28 7:00
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 今回で3回目になるこの寄稿の第1回、第2回では面白法人カヤックの創業期について書いた。カヤックでは受託制作とオリジナルサービスの事業を両輪として展開していることは伝えたが、今回はそのオリジナルサービスについて紹介する。

1996年に慶大環境情報学部を卒業。ソニー・ミュージックエンタテインメントを経て98年にカヤックを創業し代表取締役に就任。38歳

 創業から3年目(2000年)にカヤックが生み出したサービスに「Tセレクト」というサービスがある。これはTシャツのデザインをネット上で募集してグラフィック画像を掲載。10人以上欲しい人が集まると生産が決定し販売される。購入希望者に反比例して1枚あたりの金額が安くなり、またデザイナーは売れれば売れるほどTシャツのデザインに使えるカラーが増えたり、報酬率があがったりする仕組みとした。

 CGM(コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア)という言葉が出てくる前だが、いま考えればこれはCGMであったし、デザイナーレベルの設計などは今はやりのゲーミフィケーションを用いた設計。当時としては画期的なサービスだったと思う。

 立ち上げ当初は自分たちでTシャツの配送作業も行った。オープンから2年目に伊藤忠商事からのオファーを受けて共同事業となり、オリジナルTシャツの作成や配送センターの設置などを経て大きく展開するようになった。当時のカヤックは、合資会社で人数も10人未満。それにもかかわらず大手の伊藤忠と事業提携できた。

 こういうところがインターネット業界の良いところだ。会社の規模や若さはビジネスと関係がない。起業家の諸先輩方からは大手企業を取引先にすることが難しいという話を聞くが、面白いものをつくってさえいれば、むしろ逆であり、大手企業から声をかけてもらえた。そして年々その傾向は進み、この業界での若手の起業家やクリエーターのチャンスは広がっている。

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