全スマホに「IGZO」搭載 シャープ、14年度出荷分
シャープは23日、2014年度に出荷するスマートフォン(スマホ)やタブレットの全モデルに省エネパネル「IGZO(イグゾー)」を搭載すると発表した。12年度下期は4割強だったが、国内通信大手3社が発売した搭載製品の販売が好調なため。高機能端末の生産比率を引き上げ、収益拡大につなげる。
同日都内で開いた新製品説明会で長谷川祥典常務執行役員が明らかにした。IGZOパネルは、テレビなどに使う液晶パネルよりも消費電力が8割以上少ない。搭載スマホが充電せずに2~3日間使用できるのが特徴だ。NTTドコモが昨年11月に発売したスマホは約60万台を販売するヒット商品になっている。
シャープの12年度の国内携帯電話端末出荷台数は米アップル、富士通、に次いで3位。長谷川常務は高付加価値製品を投入し「国内企業の中で1位になる」と強調した。
IGZOパネルは天理工場(奈良県天理市)だけでなく、亀山第2工場(三重県亀山市)でも生産できるようにする。