ヤマダ電機など、店舗に電気自動車充電装置を設置 大阪府内で
ヤマダ電機やローソンなど大手小売り各社が、大阪府内の店舗に一斉に電気自動車(EV)の充電装置を設ける。府が取り組むEVの普及促進事業の一環で、4月中旬までに全面的に運用を始める。各社は充電中に店に滞在する客の商品購入を狙う。有力小売りが充電設備の設置で連携するのは珍しい。EVの普及にも一役買いそうだ。
充電装置を設けるのはヤマダの旗艦店「LABI1(ラビワン)なんば」(大阪市)やローソン枚方南中振二丁目店(枚方市)などの小売店舗と、市役所など府内の計18カ所。各1基ずつ設け、このうち12基は約30分で80%の充電ができる急速充電器を導入する。
EV所有者はまだ少ないが、小売り各社は将来の来店増につなげる考え。既に急速充電装置を設けた家電量販大手の上新電機は「EV利用者が増えれば充電している間に買い物してもらえる」(経営企画部)と見込む。
大阪府は府内全域に充電装置を配備することで府内のEV普及を目指す。すべての充電設備はIT(情報技術)で一元管理しており、携帯電話から充電の予約ができるようにした。
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