2019年1月21日(月)

駆け込み地デジ化、量販店に列 チューナー品切れも

2011/7/23付
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24日正午の地上デジタル放送移行とアナログ放送終了に向け放送局や家電店が駆け込み対応に追われている。23日も消費者らが家電量販店などに押し寄せ、一部の店舗では地デジ対応チューナーや薄型テレビが売り切れた。「地デジ難民」に対しては、総務省や放送局は24日以降も当面、現在の体制で周知活動を続ける。

地デジ移行を翌日に控え、購入客が押し寄せた(23日、都内の量販店)

地デジ移行を翌日に控え、購入客が押し寄せた(23日、都内の量販店)

「薄型テレビを買ったけど地デジが映らない」。東京の千代田区役所にある臨時相談窓口には視聴者がひっきりなしに訪れた。総務省や放送局で組織するテレビ受信者支援センター「デジサポ」のスタッフは「7月から問い合わせが急増した。特に高齢者が不安に感じている」と話す。

■今月販売量1.8倍

「今日中に届くものはないの」。ヨドバシカメラマルチメディアAkiba(東京・千代田)には開店直後からデジタルテレビを求める消費者が押し寄せた。売れ筋の32型やそれ以下の中・小型機種は3次元(3D)表示対応など上位モデルを除き「ほとんどの入荷が8月以降」(売り場担当者)と品薄状態が続く。寝室に置くテレビを探していた東京都葛飾区に住む40代の夫婦は「先になるのは嫌だが仕方ない」とあきらめ顔で話す。

調査会社のBCN(東京・千代田)によると、薄型テレビの7月1~21日の販売数量は前年同月比で1.8倍。欠品の影響もあり、2.5倍だった6月から伸びは鈍化した。代わりに地デジ対応のブルーレイ・ディスク(BD)レコーダーが伸びている。

ビックカメラ有楽町店(東京・千代田)の売り場担当者は「専用チューナーは入荷後すぐ売り切れる」と話す。価格が約4000円からと安価で今のアナログテレビを使いたい消費者が求めるが、7月初旬から欠品が目立ちはじめた。店頭ではBDレコーダーを「チューナーとして使えます」と案内している。

地域の電器店も対応に追われる。日立製作所の系列店には「量販店でテレビを買ったが、アンテナ対応していなかった。なんとかしてほしい」といった相談が相次いでいる。ソニーでも全国の「ソニーショップ」がアンテナ工事の手配でフル稼働の状況という。

■アンテナ遅れも

アンテナ工事などを手がける東京都世田谷区の電器店「シグマ烏山」では「連日、工事に回るが間に合わない」(石田利夫社長)という。業界では7月からアナログ放送画面で終了告知が始まってから依頼が急増。ピークを迎えたエアコン設置工事も節電対策で例年より増え作業員の残業が続く。「7月の工事余力はもうない」(千葉県の電器店主)との業者が多く、新規依頼の工事は8月以降になるという。

24日以降も「テレビが映らない」といった問い合わせが増えるとみられる。デジサポは現在の2万5000人体制を維持。全国の市町村約1600カ所の相談窓口で対応するほか、約2万の電器店などと構成する「レスキュー隊」による戸別訪問も強化する。

デジサポのコールセンター(0570・07・0101)への問い合わせは19日から1日あたり3万件を超え、23日は午後6時時点で5万件近くにまで達した。31日まで24時間態勢で相談を受け付ける。

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