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富士重が新エンジン コスト2割減、燃費は1割改善

主力SUV「フォレスター」に搭載

富士重工業は23日、新型の水平対向エンジンを開発し、量産を始めたと発表した。現行型と比べ製造原価を2割引き下げつつ、燃費効率を1割高めた。第1弾として今秋、主力のSUV(多目的スポーツ車)「フォレスター」に搭載する。今後数年をかけて主力の全車種に導入する。世界的な低燃費化需要に応えるため、21年ぶりに水平対向エンジンを刷新する。

富士重工業が開発した新型エンジン(23日、群馬県大泉町)=共同

水平対向エンジンは燃料を燃やすシリンダーが水平に配置されている。一般的な直列やV型と比べ車の重心を低くでき振動も少ない。ただ世界で富士重と独ポルシェのみが採用しているため専用部品が多く、コストが高いうえ低燃費化技術でも課題を残していた。

新型エンジンは排ガスを取り除くために使うレアメタル(希少金属)の使用量を3割削減。群馬製作所大泉工場(群馬県大泉町)に170億円を投じ、最新設備を取り入れた専用工場を建設して製造原価を2割引き下げた。

燃費面でも細長のシリンダーを採用して燃費効率を高めたほか、ピストンなどが動く際の抵抗を3割減らした。

排気量2リットルと2.5リットル。「レガシィ」など主力車全車に順次導入する。2012年には筆頭株主のトヨタ自動車の協力を得て新型水平対向エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車も実用化する。

富士重はレガシィの初代モデル発売に合わせて1989年に現行の水平対向エンジンを開発、軽自動車と一部OEM(相手先ブランドによる生産)調達車を除く全車に採用している。これまでは一部改良を重ねて性能を高めてきたが、「これ以上の燃費を追求するにはベースから(構造などを)見直す必要があった」(宮脇基寿・常務執行役員)ため全面刷新に踏み切った。

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