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ソニー、スマホ向け画像センサー3割増産

800億円投資

ソニーは22日、長崎県諫早市の半導体工場に約800億円を投じ、デジタルカメラなどに使われる画像センサーの生産能力を月産4万5千枚(300ミリウエハー換算)から6万枚へ3割以上増強すると発表した。スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)向けの需要拡大に対応する。エルピーダメモリ破綻など日本の半導体大手が苦境に陥るなか、独自技術をテコに攻勢をかける。

増産するCMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサーはソニーの世界シェア(金額ベース)が約32%で首位。ソニーは高感度や小型化などの高い独自技術を持ち、米アップルなどのスマホ大手が相次ぎ採用している。

2013年9月までに計800億円を投じ、半導体子会社傘下の長崎テクノロジーセンター(長崎県諫早市)の生産能力を増強する。既存建屋内の空きスペースに製造装置を新設するほか、別の半導体製品を製造していた装置をCMOS向けに切り替える。ソニーは今後数年で画像センサーの生産能力を月産7万5千枚まで高める計画。

ソニーはテレビなど主力のエレクトロニクス製品の低迷で12年3月期まで4期連続で連結最終赤字が続く。一方、画像センサーを主力とする半導体事業は好調で13年3月期の売上高は5400億円と前期比12%増を見込む。4月に発足した新経営陣は画像センサーなど「デジタルイメージング事業」を中核事業の一つに位置付けており、今後は内視鏡など医療分野の新規市場も開拓する。

CMOS(相補性金属酸化膜半導体)センサーとは…… 光を電気信号に変えて映像化するための半導体の一種。これまで主流だったCCD(電荷結合素子)に比べ、CMOSセンサーはデータを高速で読み出せるほか、消費電力が少ないといった利点もある。CCDより劣るとされてきた画質も技術革新で克服した。調査会社のテクノ・システム・リサーチ(東京・千代田)によると、2011年のCMOSの世界市場規模は約59億ドル。CCDの約12億ドルを大きく上回っている。

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