2017年12月17日(日)

欧州発ディーゼル車の逆襲 日本のハイブリッドの脅威に

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2012/6/25 7:00
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 エコカーの世界標準を巡る決戦が日本で始まる。日本でエコカーといえばトヨタ自動車の「プリウス」に代表されるハイブリッド車。そこに欧州発の「クリーンディーゼル」が攻めてくるのだ。日本では「公害」のイメージがまだあるディーゼルだが、欧州では10数年前のイノベーションでエコカーの代表にのし上がった。日本で人気のハイブリッド車はクリーンディーゼルの逆襲をかわせるだろうか。

独BMWのディーゼルエンジン搭載SUV「X5」

独BMWのディーゼルエンジン搭載SUV「X5」

 独BMWは1月、SUV(多目的スポーツ車)「X5」のディーゼルエンジンモデルを発売した。2012年中にもう3車種を投入する計画だ。日本BMWの関係者は「日本人がディーゼル車に抱く悪いイメージを覆す」と意気込んでいる。

 ダイムラーもこの夏のSUV「Mクラス」を皮切りに4種類以上のディーゼル乗用車を日本に投入する。仏プジョーシトロエングループ(PSA)傘下のプジョーは来春、主力小型車「208」にディーゼルモデルを加える。

 しかし「なぜいまさらディーゼルなのか」。日本に住んでいると、ついそう思ってしまう。それは10数年前に欧州で起きた重要なイノベーションを見逃しているからだ。

 1997年に登場した「アルファロメオ156JTD」と「メルセデス・ベンツC220CDI」。この2つのディーゼル車は画期的なシステムを搭載していた。独自動車部品メーカー、ボッシュが開発した「コモンレールシステム」である。

 日本の乗用車の新車販売に占めるディーゼル車の比率はわずかに0.3%(11年)。ぜんそくなどの原因になる窒素酸化物(NOx)や粒子状物質(PM)をまき散らしたイメージが根強くまったく普及していない。

 しかしコモンレールは蓄圧式と呼ばれる噴射方式で燃焼効率を劇的に改善し、NOxやPMをほとんど出さないクリーンディーゼルを実現した。ここから欧州のディーゼル比率はぐんぐん高まり、11年には54.9%に達した。

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