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羽田―マレーシア、大手の5~7割安 格安航空エア・アジア

アジアの格安航空会社(LCC)最大手、エア・アジア・グループ(マレーシア)は21日、12月9日に羽田空港―クアラルンプール線を開設し日本市場に参入すると正式発表した。運賃は大手航空に比べ5~7割安い往復2万8000円から13万6000円に設定し旅行客を囲い込む。10月末に国際定期便が就航する羽田に初めて海外LCCが進出。航空会社間の競争が一気に激化しそうだ。

羽田に就航するのはグループで長距離路線を手がけるエア・アジアX。同社のアズラン・オスマンラニ最高経営責任者(CEO)は同日都内で記者会見し「お金を節約したい顧客に最良のサービスを提供する」と語った。来年7月末までの搭乗で今年10月末までに早期予約する一部の座席を片道5000円のキャンペーン運賃で提供、日本での知名度を高める。

徹底的な運航コスト削減で圧倒的な低価格を実現するという世界では一般的なLCCモデルを本格的に日本に持ち込むとみられる。運航は週3往復(火、木、日曜日)で、クアラルンプールを午後2時40分に出発し羽田には午後10時半に到着。午後11時45分には羽田を出て、クアラルンプールには午前6時半に着く。

大手航空会社と大きく違う点が機内サービスの絞り込み。今回就航する便で機内食は1食700円程度。利用するには事前に予約する必要がある。手荷物の預け入れも有料で荷物が多いほど料金が上がる。乗務員も大手航空が1機平均12人乗るところを9人とする予定だ。航空券も原則インターネット上の同社サイトで直販する。

同社はこれまで茨城空港への就航も検討していたが、オスマンラニCEOは「(茨城空港が)北海道や大阪などにネットワークを構築できるのであれば、就航の可能性が出てくる」と語り、今回は後ろ向きな姿勢に転じた。羽田の次の開設路線候補は茨城ではなく、福岡、関西国際、新千歳の3空港になるという。

海外LCCの進出に国内勢は危機感を強める。全日本空輸は同業態で対抗することを決定。香港の投資会社と共同で年末にもLCCを設立し、11年度下期から運航を始める計画だ。

会社更生手続き中の日本航空の経営再建にも影響を与えそう。更生計画案には「LCCを検討する」との文面を盛り込んだが、新規会社を立ち上げる余力がないのが実情だ。LCC普及で価格競争があらゆる路線で激化した場合、日航の経営体力が一気に奪われる可能性もある。

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