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ソニー、エムスリー株売却 営業益1150億円押し上げ

13年3月期

ソニーは20日、子会社で医療情報サイト運営のエムスリー株9万5000株をドイツ証券に売却すると発表した。同証券は取得後に市場などで売却するもよう。1月に米本社ビル売却を決めるなど足元で事業や資産の入れ替えを加速しており、今回の売却もその一環。売却に伴い2013年3月期の連結営業損益(米国会計基準)を1150億円押し上げる効果はあるが、業績への影響は「精査中」としている。

保有するエムスリー88万6908株(発行済み株式の55.8%)のうち、6%分を25日までに売却する。売却後は保有比率が49.8%に下がり、エムスリーは持ち分法適用の関連会社となる。

売却額などは公表していないが、約150億円とみられる。さらに継続保有するエムスリー株の時価評価で、会計上の再評価益も発生。営業利益が計1150億円押し上げられる計算だ。

ソニーの今期は連結営業損益が1300億円の黒字(前期は672億円の赤字)見通し。ただ4~12月期の決算発表で加藤優最高財務責任者(CFO)は「資産や事業の売却について色々な可能性がある」と表明。今回の利益計上も、一定程度は予想に織り込まれているようだ。

今期に入り、業績立て直しを急ぐソニーは「ソニーの歴史上、これほどやったことはない」(加藤CFO)というスピード感で資産の入れ替えを加速している。昨年9月の化学事業売却に続き、今年に入り、米本社ビルの譲渡も決めた。収益増加に直結しにくい資産や事業の切り離しを進めている。

一方、米ゲーム会社買収やオリンパスへの出資など取得も拡大。スマートフォンなどを中心とするエレクトロニクスや医療分野などを中核事業に据えて収益成長を目指す姿勢が鮮明だ。

エムスリーはソネットエンタテインメントの子会社だった。12年にソニーがソネットを完全子会社にした後にソニーの直接の子会社になっていたが、本業との関連性は薄かった。

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