2018年10月24日(水)

中国の「楽天」を閉鎖へ 百度と運営、競争激しく

2012/4/20付
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楽天は20日、中国のインターネット検索最大手、百度(バイドゥ)との合弁企業を通じて運営していた中国本土の仮想商店街を5月末に閉鎖すると発表した。中国では後発で知名度を上げられなかった。楽天は仮想商店街事業でグローバル化を進め、9カ国・地域に参入済みだが、海外の進出先でサービスを停止するのは初めて。百度との提携も解消する方向とみられる。

打ち切りを決めたのは、2010年10月にサービスを始めた中国の通販サイト「楽酷天(ラクテン)」。数千以上の加盟店を集めたが、売り上げが伸び悩んだ。中国ではネット通販サイトが乱立し、加盟店が仕入れ値を下回る販売価格で売らざるを得ない状況が続いているという。

楽天は10年に共同出資で設立した百度との合弁会社を当面維持するとしているが、中国での仮想商店街事業の枠組みについて抜本的に見直し、自前での再参入を検討する。北京に置く開発拠点や旅行予約サイトの運営は従来通り続ける。

中国の電子商取引(EC)市場は高成長を続けているが、首位のアリババ・グループが運営する「淘宝網(タオバオ)」がシェア約8割を握る。準大手以下は薄利多売で利用者の囲い込みに走る構図となっており、中小サイトの経営破綻も相次いでいる。

楽天は国内では仮想商店街の「楽天市場」が11年に年間流通総額で1兆円の大台を超えるなど拡大を続けるが、海外事業は伸び悩んでいる。百度との合弁事業には累計で約8億6000万円を投じており、12年1~3月期決算で子会社株や固定資産の減損処理を実施する。

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