2018年11月21日(水)

トヨタ、水とCO2のみで人工光合成 温暖化解決手段にも
世界で初めて成功、実用化目指す

2011/9/20付
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トヨタ自動車グループの豊田中央研究所(愛知県長久手町)は20日、太陽光、水、二酸化炭素(CO2)のみを原料に、人工光合成を実現する技術を開発したと発表した。特殊な光や薬品を加えて人工的に光合成させる技術はあったが、添加物を使わない方法は世界で初めてという。アルコールなど産業界に有用な有機物を合成できるような技術の開発を目指す。

豊田中研は、リン化インジウムの半導体にルテニウムと呼ぶ特殊な金属などを塗布した光触媒を開発した。この触媒を酸化チタン光触媒と組み合わせることで、CO2を含んだ水に太陽光を当てると、酸素とギ酸ができる仕組みを確立した。

光合成の効率を表す太陽光エネルギー変換効率は0.04%。「一般的な植物の約5分の1」(豊田中研の梶野勉主席研究員)にとどまり、実用化には時間がかかる見通しだ。ただ、太陽光に含まれない特殊な紫外線や高価な薬品を付加する従来の手間をかけずに済む。技術開発が進めば「地球温暖化問題の解決手段になる可能性もある」(梶野氏)と期待している。

豊田中研は今後、光合成の過程で酸素とともに発生する有機物を現在のギ酸から自動車の燃料になるバイオエタノールなどに変える方法を研究。CO2を原料とする新たなエネルギー循環システムの開発につなげる。

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