2019年9月18日(水)

日産、中国の生産能力8割増 年120万台体制12年メドに

2010/9/20付
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【鄭州(中国河南省)=多部田俊輔】日産自動車は20日、中国での自動車の年間の生産能力を2012年に現在の8割増の120万台に引き上げると発表した。日産の中国合弁、鄭州日産汽車の第2工場の完成式典でカルロス・ゴーン社長が表明した。現在6%の中国市場のシェアを10%に高める方針。電気自動車(EV)の中国生産に向けて合弁会社に基幹技術を供与する考えも示した。

日産は現在、広東省広州市花都、湖北省襄樊、河南省鄭州の3カ所に主要工場があり、合計の生産能力は年67万台。これまで12年の生産能力を100万台としていたが、2けた成長が続く現地の需要に応じ切れない状況が続く。このため生産能力を20万台上積みした。日系メーカーでは初めて100万台を超える。

20日に稼働した鄭州第2工場に続き、12年には広州市花都にも第2工場を稼働させる。既存工場の生産能力を増強して中国の合計年産能力を120万台に引き上げる。

今年1~8月の販売台数は前年同期比4割増の66万台に伸びたが、自動車販売の成長が急激なためシェアは6%で前年と変わらない。ゴーン社長は「目標シェアは10%。120万台は単なる通過点で、工場をさらに増やす」と述べた。

日産以外では、米ゼネラル・モーターズ(GM)が12年に年産能力を242万台に拡大。独フォルクスワーゲン(VW)も13~14年に300万台に増やす。中国勢では比亜迪汽車(BYDオート、広東省)などが12年の年産能力を100万台以上に引き上げる。日産も能力増強を急ぎ、対抗する構えだ。

日産は中国でのEV戦略でもライバルに先行することを目指す。ゴーン社長は「中国の合弁相手である東風汽車集団(湖北省)とEVや電池の技術移転を巡って話し合いを始めている」と述べ、中国での現地生産の準備を進めていることを明らかにした。

中国政府は最近、EVの現地生産で中核技術の供与を要求し、日米欧の自動車大手は反発している。これに対しゴーン社長は「中国合弁には無制限で技術供与する」との考えを示した。現地生産をためらう世界大手に先行し、2020年で300万台とされるEVなどの新エネルギー車市場での主導権獲得を狙う。

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