2018年5月24日(木)

ソフトバンク、スプリント買収がほぼ確実に

2013/6/19付
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 ソフトバンクによる米携帯電話3位スプリント・ネクステルの買収がほぼ確実になった。米衛星放送会社ディッシュ・ネットワークが18日(米国時間)、スプリント買収を事実上、断念した。順調に進めば25日のスプリントの株主総会でソフトバンクの買収案が承認される見通し。今後、米国で顧客開拓に本腰を入れるが、スプリント傘下のクリアワイヤの争奪戦は続いており、戦略修正を迫られる可能性もある。

 どちらの買収提案が有利かを株主に示すスプリントの特別委員会は10日、ソフトバンクへの支持を表明。同社が買収額を15億ドル積み増し216億ドル(為替予約分を含め1.8兆円)にすると発表したためだ。

 18日まで再提案の猶予が与えられたディッシュは同日、「提案を出すのは不可能」と公表。ソフトバンクが最大の懸案とみていたディッシュの再提案は見送られた。日本時間の19日、ソフトバンク幹部は「これでほぼ買収は決まり」と胸をなで下ろした。

 ソフトバンクは日本で携帯4位のイー・アクセスを約2200億円相当の自社株で買収。経営再建中のPHS会社ウィルコムも7月をメドに連結子会社化する。スプリントも加え、スマートフォンや通信設備の共同調達で相乗効果を追求する。

 今後は契約件数が1億件を超えるベライゾン・ワイヤレス、AT&Tの米2強に対抗するため、スプリントをどう成長させるかが課題だ。

 同社は過去の合併で異なる2つのサービスを抱える。近く一方のサービスを停止するため、契約件数は5521万件(3月末時点)と昨年6月から117万件減った。契約増へ通信回線の高速化や日本で展開しているゲームなどコンテンツサービスの充実などを検討している。

 今後はスプリントが過半を出資するクリアワイヤを巡るディッシュとの争奪戦が焦点。高速無線LANを手がけるクリアワイヤが持つ周波数はスプリントよりも多い。ソフトバンクはこの周波数を高速化などに活用できるとみてスプリントによる完全子会社化を計画したが、クリアワイヤ側はディッシュの資本参加を支持している。

 このままでは周波数の活用が進まない可能性もありクリアワイヤ問題は「のどにささった小骨」(幹部)となっている。

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