2019年1月20日(日)

成功者を模倣、市場に参入する能力が不可欠
森川亮・LINE社長

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2013/6/22 7:00
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日本企業は戦後経済面で大きな成長を遂げ、経済大国となってからというもの、模倣をすることについて強い抵抗感を持っているように思います。

 1989年筑波大卒。日本テレビ、ソニーを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。

1989年筑波大卒。日本テレビ、ソニーを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。

今までにまったく目にしたことがない新しい商品やサービスを生み出すことができ、それがわかりやすい価値を持っているのであれば、素晴らしいことだと思います。ですが、日々多くのサービスや商品が生み出されている中で、そのような独自性を持つことは大変難しい。先行する成功者を高度に模倣し、市場に参入する能力が不可欠な時代なのだと思います。

しかし、新しい商品やサービスを作っている現場では、模倣することにある意味プライドを傷つけられる思いが強いようです。仮に消費者側にニーズがあったとしても、自らの強みや思いを優先し、結果的に市場に合わせるのではなく、供給者側の論理で開発してしまうことが多いように思えます。

経営陣に対しては「差別化のため」と説明して発売時期が遅れたり、さらに複雑になって価値が伝わりにくくなったりしがちです。その結果、価格が高くなり売れない――という失敗が起きるのではないでしょうか。

何か新しい価値が生まれ、多くの人が利用し成功したとしても、常にそれを壊すイノベーション(革新)が起こり、次の波が生まれます。世の中は常に変化しています。そしてその変化の兆しはある時突然、目の前に表れます。

もちろん、一般の消費者は気づかないことが多いのですが、消費者の中でも感度の高い「アーリーアダプター」層や、その分野をリサーチしている専門家は気づきます。

ただ、それを会社の戦略として受け入れるとなると、成功している会社ほど否定しがちです。その結果、参入に遅れてしまうということが日々起こっています。

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